諸注意:この構築を組み始めたのが昨年の10月頃(2022年)で、いろいろ変化はあったものの最後に使用したのがこの記事を書いている3ヶ月前(2023年5月ぐらい)くらいであることから、構築作成時の事情などをはっきりとは覚えてない記述がみられるかもしれません。
拙い内容の記事ですが、よろしくお願いします。
どうもこんにちは、くれいもあです。
砂軸以外のボーマンダについての構築を運用していてそろそろ記事の書き時かな~と思ったので書くことにしました。(遅すぎ)
以下常体。
[:目次]
- 構築経緯
- 個体紹介
- 動かし方など
1.構築経緯
メガボーマンダ使ってみたいなという気まぐれから構築作成開始。
ここでパデックさんのトリプルバトルの紹介動画にて、「トリプルバトルは全員選出する都合上、1体1体に明確な役割を与えた方がいい」というワンシーンがあったことを思い出す。
(この動画)
動画を見直すと、「攻撃役」2体、「サポート役」2体、「素早さ操作役」が1体、「受け役」が1体という構成だった。
(このシーン)
この役割分担で構築を組んでみることにした。当時はそこまでトリプルバトルの経験も浅かったためとにかく形にはめてみることを重視した。(と思う)
軸となるメガボーマンダをみると素早さ操作技として「おいかぜ」がある。メガボーマンダを素早さ操作役として決定。
さらにメガボーマンダはスキンハイパーボイスによる範囲制圧こそ魅力的だが「耐久に振って壁なりのサポートを加えれば強気に動かしやすくなるのでは?」という発想によりメガボーマンダ+壁役という構成になった。
ここまでサポート役1体、素早さ操作役1体の構成。
壁張り役の具体的な検討は後程。
次に攻撃役を考えたい。
まずはニンフィアを選択。
ボーマンダ以外に範囲技を使えるポケモンが欲しいと思っての採用。
ボーマンダの「おいかぜ」によってニンフィアを通す意識でいきたい。
次にメガボーマンダが物理技を使う際に障害となる「いかく」持ちのポケモンの牽制としてキリキザンを選択。
ギルガルドでもよかったかもしれないがプレードフォルムになったときの相手の反撃が痛いと感じたのとキリキザンの「ふいうち」の有用性からの採用となった。
ボーマンダ+壁役+アタッカー2体の決定。
ここまでフェアリーを半減できるポケモンが誰もいない。
ここはフェアリーを半減できる「受け」役のヒードランをチョイス。
サポートの2枠目が余ってしまったのでその辺の搦め手をなんとかできそうなドーブルを選択した。
これで役割に全部当てはまった。
あとは具体的な壁張り役の検討に入る。
この構築の壁張り役として今回欲しい条件がある。
・S種族値が101以上あること。(いたずらごころによる優先度+1によるものでも可)
→メガサーナイト、メガガルーラ、メガリザードンの上を取って壁を貼りたい。
・(壁込みでも)耐久がそこそこあること
・耐性が一貫しないこと。特にじめん、かくとう技の一貫を切りたい。
・ファイアローに弱くない。
→ここまでのチョイスだとファイアローの高速処理が難しい。
・その他なんかしらの手段で搦め手をつかえること
これらの条件を設けた。
ここからよく採用されやすいポケモンとの比較検討をしていく。
ライコウ…S115あり、「バークアウト」もあるため対特殊には強そうだがじめんタイプの技がどうしても一貫してしまうため不採用。
ジャローダ…S113ある。「ちょうはつ」をはじめとする搦め手もありそうだがファイアローの「ブレイブバード」によってなにもできずに連れていかれるので不採用。
ニャオニクス…「いたずらごころ」による先制壁張りができる。「よこどり」「ファストガード」もできるが放置されやすい。あと壁張りニャオニクスはやることがなくなりそう。
クレッフィ…耐性は良いがやはりじめんタイプ抜群が痛い。
ラティアス…ボーマンダと弱点をある程度共有してしまうのがいただけない。あとボーマンダと仕事が被ってしまう。
と検討してみたがどうも条件に当てはまらずなかなか見つからない。
もうダメだと思い「ひかりのかべ」「リフレクター」を貼れるポケモンをポケ徹で検索してみると、
アグノムが見つかった。
<きゅううん!
アグノムを検討してみると、
・S種族値は115もあるのでOK。
・光の壁込みでアイテムなしのギルガルドのシャドーボールを耐えるので最低限以上のある程度の耐久はありそう。(ただしみなさんが愛してやまない「いのちのたま」などの火力上昇アイテムを持たれると抵抗むなしく連れていかれる)
・エスパータイプで特性が「ふゆう」なのでじめんタイプの技とかくとうタイプの通りを悪くすることができる。
・ひこうタイプの技が抜群ではないので、ファイアローの前で仕事ができそう。
・その他「スキルスワップ」ができるので特性「かげふみ」を奪って相手のサイクルを封じたり、「フェアリースキン」をはじめとする火力タイプ強化系特性を奪ってメガボーマンダをより動かしやすくできそう。ヒードランを浮かせることができる。
・「とんぼがえり」によってエースの即降臨ができたり、受けまわしができそう。
・そして何より読まれない。
どうやらトリプル勢はアグノムを爆弾だと認識する習性があるらしい。意志の神と言われるのに神様を爆発させるのはどうなんだ。爆発を指示するトレーナーに人の心とかないんか。かわいいのに。
「やあ」
アグノム以上に日常的に爆発させられている神様来たな…
こんな感じでアグノムが最適と感じ、採用した。
これで6枠がそろった。
構築を組んで後で気づいたことだが、「非砂下ボーマンダ+ニンフィア+ヒードラン+ドーブル」という大枠はORASトリプルシーズン17の最終3位の構築と同じらしい。
(リンク)S17 トリプルレート使用構築 :全体技エース+ドーブル+横取り 【最終3位】 - DXメモ (hatenadiary.jp)
なんか自ずからこうなるんだなーって感じがして気分がいい。(自惚れるな)
こんな感じでメンツは決まったが、使っていくうちにいろいろ技構成などが変わっていって最終的には以下の通り。
というわけで個体紹介。
2.個体紹介
アグノム ようき @ひかりのねんど 特性 ふゆう
H252 B12 S244
181ー145ー92ー×ー90ー179
技 リフレクター ひかりのかべ とんぼがえり スキルスワップ
備考:H個体値30、素早さ個体値を相当妥協している(テラキオンさえ抜いていればOKという判断)
壁貼りによるサポート役。役割対象よりも上をとって壁をはるのがこの構築における仕事。
今回アグノムの性格を「ようき」にしたのは、攻撃技を「とんぼがえり」に限定したからであり、また、余裕があれば「れいとうパンチ」などを入れてもよかったかもしれない。(叶わなかったが。)一応よくいるルンパッパぐらいなら「とんぼがえり」二回で倒せる。
「とんぼがえり」はエースの降臨のほか、ギルガルドの「シャドーボール」を透かすためにも使う。ゆえに受けだし先は自然にドーブルかキリキザンの二体のどちらかになる。
技「スキルスワップ」が絶妙で、先述のメガサーナイト、ニンフィアの「フェアリースキン」ゴチルゼルの「かげふみ」などを奪うことができる。メガサーナイトの素早さの上を取りたかったのはこのため。
構築とは関係ないが、今回アグノムを使用するにあたって、せっかくなのでコンテストリボンをつけてみることにした。かわいい。
ポケダンにおいては一人称は「ボク」で男性的なオーラを出しているが。その小ささからやはりかわいがられることは間違いないだろう。アグノムが女の子っぽく扱われて「やめてよ!」と泣き叫ぶシチュください。
何の話?
ボーマンダ せっかち @メガストーン 特性 いかく→スカイスキン
H156 A4 C44 D132 S172
(メガ進化前)190ー156ー90ー136ー117ー156
(メガ進化後)190ー166ー135ー146ー127ー178
備考:最速テラキオン抜き+2
HACDはトリプルWIKIをもとに調整。
つよつよポケモン。
このポケモンのみが素早さ操作手段となりうるので極力大事に、かつ大胆に動かしていきたい。
ダブル補正込みハイパーボイスよりもA-1すてみタックルのほうが火力が出る。ワイドガードを破る手段としても、また相手をがっつり削る手段としてできるだけすてみタックルを押していきたい。
壁があるので、不一致「いわなだれ」くらいなら気にならない。ただ、消耗しすぎてしまうと、サイクルを回す際にほかのポケモンを無駄に消費させてしまうので程よいタイミングで「まもる」やMOVEでいなすことを意識していきたい。
H252 S252 B4
162ー×ー56ー×ー65ー139
備考:「へんしん」を使いたいのでH努力値は極振りとした。
妨害役。基本的に初手から出す。とはいっても、やはりマークは厳しい。それ故に初手は大体「ニードルガード」を押さざるをえなかったりする。
ボーマンダの「おいかぜ」を受けてから「ダークホール」を打つことにしたい。
「へんしん」は、主に雨クチートなどほとんど搭載している「しんぴのまもり」対策。なにかしらのポケモンが倒れる→ドーブルを展開→「ねこだまし」を打つと見せかけて「へんしん」を打つ。メガクチートあたりをコピーできるとおいしい。
ドーブルは、ゴースト技を受けたり、そのほかクッションにしたりなど、様々な活躍ができるポケモンであるから、どのタイミングで切るのかを見極めたい。「おいかぜ」状態であれば、眠りにできると考えて行動したい。
ニンフィア ひかえめ @せいれいプレート 特性フェアリースキン
H164 B20 C252 D4 S68
191ー×ー88ー177ー150ー89
技:ハイパーボイス みきり にほんばれ めざめるパワー
備考:「おいかぜ」下で最速テラキオン抜き、残りファイアロー意識でできるだけ固くHB
めざめるパワー地面個体(CD個体値30)
このポケモンの役割は、「おいかぜ」に乗って、一体でも多くのポケモンを倒していくこと。
メガボーマンダの「すてみタックル」と合わせて多くの範囲のポケモンを倒すことができる。具体的には、よくいるメガカメックスがメガボーマンダの「すてみタックル」とニンフィアのハイパーボイスで倒せる。
ヒードランが重いので、「めざめるパワー地面」を搭載。
「にほんばれ」については、雨クチート構築でフレンド対戦してくれた方からのアドバイスを受けて入れた。ヒードランの強化にもつながる。
キリキザン いじっぱり @いのちのたま 特性 まけんき
A252 S252 H4
141ー194ー120ー×ー90ー122
技:アイアンヘッド まもる ふいうち はたきおとす
アタッカーその2。
「アイアンヘッド」、「はたきおとす」がメイン火力。また、終盤にとっておく「いかく」持ちがいれば、その分だけ攻撃性能を高めることができる。
それ故に、壁が発動しているターン内に決めるというのがこのポケモンの役目。
「おいかぜ」下で制圧してほしいため、耐久には振らなかった。
耐久に振ってはいないとはいっても壁を貼ればメガガルーラのノーマル技、ギルガルドのゴースト技、ファイアローの飛行技などは受けだせることは意識しておいた方がいいかもしれない。
ヒードラン おくびょう @たべのこし 特性 もらいび
C252 S252 H4
167ー×ー126ー182ー126ー140
技:ねっぷう まもる だいちのちから ラスターカノン
備考:素早さ個体値が29なので最速ではない。(致命的)(前に紹介した個体と同じ)(ちゃんとした最速ヒードランを使いたい。)
受け役。主にボーマンダに向かってくる氷技やフェアリー技を受けたい。
とはいっても…無振りなのに大丈夫か…?と思った。最初は。
いざ使ってみると壁込みの耐久はすさまじく、「こだわりメガネ」ではないニンフィアの「めざめるパワー地面」を「まもる」と「たべのこし」の回復込みで二発耐えてしまって笑ってしまった。
ヒードランミラーに優位になるように最速にしたのだが、先述の通り、個体値が足りていない。ので、「確実に相手のヒードランが最速ではない」ときにしか強気に動かせなかったのでつらかった。
でもヒードランそのものは強かった。ただ、受けという役割がある以上、無駄な消耗は避けたい意識で動かしたつもり。
3.動かし方など
基本
この盤面にすれば、猫だましなどで一体は止められてもアグノムかボーマンダは動くことができるので、それを活かしたい形。ドーブルは初手は守ることが多いが、「ダークホール」の圧をかけ続け、いざ「ダークホール」が通る盤面になれば、通していきたい。そのあとはニンフィアやキリキザンを頃合いになったら出していく感じで。交代はアグノムの「とんぼがえり」でもいい。
初手から「フェアリースキン」のメガサーナイトやニンフィアが出てきたら、アグノムのスキルスワップの出番。
対バンドリマンダ
()
やや厳しめ。しかし返せない相手ではない。こちらのキリキザンの圧でボーマンダが出てこないようにはしている。
アグノムはいつものように壁を貼り、ドーブルはダークホールを打つようにする。ただし、対面が「ラムのみ」持ちに見える場合はすぐに下げた方がいい。
ゴチルゼルがいるタイプのバンドリマンダを相手にする場合は、初手にキリキザンを置いてもいいかもしれない。ゴチルゼルを「はたきおとす」で倒すことができる。ゴチルゼルの隣にハリテヤマがいることが多いので、ニンフィアと合わせて早めの対応をしたい。
モロバレルにも注意。こちらの「トリックガード」でしか対応ができないので、倒せる盤面になったら倒しておくことに全集中すること。「スキルスワップ」やドーブルの「へんしん」によってゴチルゼルの「かげふみ」を奪ってそもそも交代させないのも手。
対エルテラドー
1ターン目は、「リフレクター」、「ハイパーボイス」、「トリックガード」。
ワイドガード役がいないので、何とか耐えることで対策とする。相当厳しい。
テラキオンが引いた時にはキリキザンが出てくるように、ランドロスが出てきたときにはボーマンダで対応するようにする。「おいかぜ」は貼られるものの、こちらがいいタイミングで返せるようにしたい。そのために初手からニンフィアの「ハイパーボイス」で圧をかけ続けていきたい。
対トリル全般
基本的に壁貼って合間合間に「まもる」を使って耐性で受けまわせばトリルターンを枯らすことができる。しかし、相手が「よこどり」を持って居ようものなら、相当厳しくなる。ユキノオーのトリパは相当厳しい。覚悟をもって臨みたい。
戦績 数えてはないがかなり勝ち越した。
・週末トリプル(復活しないのかな…)優勝
・平日トリプル何回か 準優勝 など
しかし、この構築、どうしてもターンがかかる関係上急所に弱かったり、またプレイングミスも多くなってしまう。「どのポケモンを切って、相手の誰を倒さないといけないか」を考えるのが難しい。ポケモン自体は強いので、その個性を生かしてあげられる方ならば自分以上に強く扱えそうな感じはする。
【最後に】
そんな感じでアグノムを使った構築の紹介は以上になります。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。